プラダー・ウィリー症候群(PWS)児・者 親の会

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加齢による病像の変化と問題点《学齢期》

(3)学齢期
小学校4~5年生になると学習面の遅れが目立ち始めます。普通学級か障害児学級かの選択や、学習方法に悩む時期です。
また、隠れ食い、盗み食い等の食行動の異常のほか、
頑固、固執、おしゃべり、かんしゃくといった行動の問題が顕著になり、友達とのトラブルも多発するなど、社会との関わりが難しくなります。

PWS児の知的障害レベルは、それほど重くなく、多くは軽度から中等度だといわれています。しかし、知能指数から推定される社会適応能力と、実際の適応能力にかなりの差があり、そのことがPWS児の理解を難しくしています。
「これだけ言葉が話せるのに、どうして行動が伴わないのか」というのが、PWS児に関わる人の実感ではないかと思います。親もそのギャップに悩みます。

そういったPWS児の特性を、就学時から親がきちんと学校側に説明して、理解を得ておくことは、PWS児の障害の特性に合わせた学習方法や、行動異常に対する具体的な対応方法を、教師と親がともに学び、創造していくうえで大切ではないかと考えます。

また、級友やその保護者の理解と協力を得るうえでも必要ではないでしょうか。

カテゴリー:[プラダーウィリー症候群とは] Date:07/02/10/Sat